ユネスコに設置された文化遺産保存日本信託基金を通じて、日本国政府アンコール遺跡救済チーム(以下JSA)は保存修復事業を1994年(H6年)11月より開始した。その2年後(1996年)、エポキシ工業会、株式会社コニシの技術担当喜多氏が国の要請で現地を訪れた際、弊社のNSハイフレックスとNSボンドセメントを持参していただき、テストの結果を評価されエポキシ工業会にかわり、現地訪問要請を受けたのが始まりであった。

当時の現地では、各ゼネコンが1年おきに交代で担当を受け持ち、大きな広場で解体された部材がきれいに整理され、わかりやすく番号が入っているのに対し、他国の工事区域ではコンクリートの土間に部材が置かれているのみ、部材を積み木のように積んでいる状況など、日本の現場管理と施工技術の素晴らしさを改めて感じた。またその他遺跡の見学は、ポルポト派の危険に晒されており、前後を軍隊に護衛されながらの遺跡見学であったことが非常に印象的だった。

そのような状況の中、弊社は製品の無償支給と、2年間のうち8ヶ月間、技術部員を派遣し職人への施工指導を行った。
  【当時の風景と施工概要】
写真提供JSA
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